27歳で社会人経験5年以上経過したあなたは、これまで習得したスキルを発揮して仕事をしていることと思います。
その中で「後輩の育成」「業績貢献」「成長の実感」などプラスに感じることや、逆にマイナスと感じることもあるでしょう。
環境を変えたいと思う反面、良い上司や仕事仲間に恵まれ、そんなに環境も悪くもない。そうこう考えているうちに、これからの転職は難しそう…
日常は居心地の良さから、現状維持を何となく続けていても、結婚や担当プロジェクト終了などの節目に転職を思い立つなんて話もマレなことではありません。
27歳という大事な時を漫然と過ごしていらっしゃいませんか?
この記事では、どんな人が転職を考え行動に移すのか、27歳の転職で企業から期待されることはなにか、など27歳で転職を検討するために大事なことをまとめました。
この記事を読み終えたらぜひ、自己分析から始めて転職活動の是非、また、転職活動をするのであれば、目的と実現させたいことを振り返ってみてください。
27歳は『挑戦』とも言える時期
27歳で社会人経験5年以上となるあなたは、これまでの経験で習得したスキルを身につけ、社内でも戦力として認識される中堅層と言われる人材になっていることと思います。
業務でも何かと重宝される年齢層で、仕事に追われ、転職まで考える余裕のなかった人も多いのではないでしょうか。
そのような人にも「担当プロジェクトが終わり一段落した」「結婚等、プライベート面での予定ができた」などの節目をきっかけとして、転職を考える人はまだまだ多い年齢です。
ここでは、27歳で転職した人がどんな理由で、なぜ転職したのか解説していきます。
20代後半の転職理由
厚生労働省の調査結果として、20代前半と20代後半の転職理由(個人的理由)について以下のとおりとされています。
順位 | 転職理由 | 20代前半 | 20代後半 | 差 |
1位 | 労働時間・休日・休暇の条件が悪かった | 14.3% | 11.0% | ▲3.3% |
2位 | 給料等収入がよくなかった | 9.5% | 10.6% | +1.1% |
3位 | 仕事の内容に興味を持てなかった | 3.9% | 8.8% | +4.9% |
4位 | 会社の将来が不安 | 6.4% | 7.8% | +1.4% |
5位 | 職場の人間関係がよくなかった | 9.5% | 7.1% | ▲2.4% |
この表で、入社して間もない20代前半と、入社して一定期間経過している20代後半の転職理由を比較すると、20代後半の転職理由では給与等の収入、仕事内容、会社の将来性といった理由が増加していることが分かります。
入社から27歳に至るまでの間で得た情報・経験から、給与の相場、仕事の向き・不向き、会社の実態など、内情を把握し客観的に判断した上での転職理由が増加しています。
20代後半の真っ只中にいる、27歳では転職理由はそのとおりですが、キャリア形成、やりがい、自己実現などを目的としているケースが多いです。
背景には、担当プロジェクトの終了、結婚などのプライベート面での予定、などの節目を迎える人が、そのような機会に転職の是非を客観的に考えて、行動に移す人が増えているものと考えられます。
男女別の転職理由
20代前半・後半の転職理由を男女別に見るとより傾向が分かります。
男性の場合、給料などの収入面、仕事内容などキャリアを意識した転職理由が多く、女性の場合、労働条件、結婚などライフスタイルを重視した転職理由が多くなっています。
日本では、女性が子育てや家庭の事情から転職を考える一方で、男性はキャリアアップや給与アップのための転職を考えることが多いと言われてきました。
しかし、近年、男女の役割分担や働き方に関する意識の変化もあり、男女間での転職理由の差は徐々に縮まっている傾向にあります。
それでも、まだ育児の担い手は「女性」という考え方が根強く、結婚を機に出産・育児との両立を求めて転職する女性が多いことが特徴として表れています。
20代の性別/転職理由別の割合
転職理由 | 男性 | 女性 | ||
20代前半 | 20代後半 | 20代前半 | 20代後半 | |
労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 14.2% | 7.2% | 14.3% | 14.8% |
給料等、収入が少なかった | 9.7% | 14.8% | 9.2% | 6.3% |
仕事の内容に興味を持てなかった | 3.6% | 10.1% | 4.2% | 7.5% |
会社の将来が不安だった | 5.5% | 9.5% | 7.3% | 6.1% |
職場の人間関係が好ましくなかった | 12.8% | 6.3% | 9.3% | 7.9% |
結婚 | 0.0% | 3.3% | 0.5% | 10.0% |
能力・個性・資格を活かせなかった | 3.7% | 4.7% | 4.9% | 6.2% |
以下の表は厚生労働省から発表された婚姻数に関する表です。この表を見ると、男性は27歳、女性は26歳、男女合計は27歳での婚姻数が多いことがわかります。
以下の婚姻数は2022年に厚生労働省より公開された2020年の婚姻数で、27歳がライフスタイルの変わり目に当たる時期であることは間違いないでしょう。
性別・年代別婚姻数
年代 | 男性 | 女性 | 合計 |
---|---|---|---|
20歳未満 | 3,235 | 5,947 | 9,182 |
20代前半 | 56,932 | 81,233 | 138,165 |
20代後半 | 175,099 | 203,484 | 378,583 |
30代前半 | 119,404 | 110,950 | 230,354 |
30代後半 | 70,175 | 56,652 | 126,827 |
40代前半 | 39,688 | 26,357 | 66,045 |
40代後半 | 24,854 | 16,482 | 41,336 |
50歳以上 | 36,120 | 24,402 | 60,522 |
総数 | 525,507 | 525,507 | 1,051,014 |
20代後半の性別・年齢別婚姻数
年齢 | 男性 | 女性 | 合計 |
25歳 | 30,843 | 40,168 | 71,011 |
26歳 | 36,418 | 44,590 | 81,008 |
27歳 | 37,604 | 43,519 | 81,123 |
28歳 | 36,726 | 39,746 | 76,472 |
29歳 | 33,508 | 35,416 | 68,969 |
20代後半計 | 175,099 | 203,484 | 378,583 |
参考:厚生労働省|人口動態調査 / 人口動態統計 確定数 保管統計表(報告書非掲載表) 婚姻
先の表でも結婚が転職する理由の一つとして挙げられていますが、結婚そのものが転職する理由とは言えません。
結婚と転職は関係があるかもしれませんが、それぞれ独立した問題として、転職するかどうか、個人のキャリアやライフプランに合わせて判断する必要があります。
採用担当者は、27歳で転職しようとするあなたを、すでに立派な社会人として見ています。転職理由はもとより、求めている物事、描いているキャリアパス、仕事に対する価値観など、あなたの言葉で説明できるよう事前に準備しておきましょう。
平均月収について
転職理由でも収入の条件が上位にあがっていましたが、20代後半の平均月収について厚生労働省より示されています。
表の中では、25歳〜29歳の男女平均月収は、月額246,200円とされています。(なお、この金額には残業手当などの月で変動する金額および、賞与は含まれていません)
今の収入に疑問を持っている人は以下の表で確認してみてください。
表では25歳〜29歳の平均給与を示しており、27歳は25歳〜29歳という年齢階級の中では中央値であることから、平均給与としても表の金額に近しいと考えられます。
引用:厚生労働省|令和3年賃金構造基本統計調査の概況(P7 第2表抜粋)
27歳の転職が多いワケ
これまで解説してきたことのまとめとして、以下の内容をお伝えしてきました。
- 男性ではキャリア重視、女性はライフスタイル重視の転職理由が多い。
- 男女の役割分担や働き方に関する意識の変化により、男女間での転職理由の差は徐々に縮まっている傾向にある。
- 転職理由はもとより、転職の目的を言語化する必要がある。
- 求めている物事
- 描いているキャリアパス
- 仕事に対する価値観 など
転職者の傾向として、26歳ではキャリア形成の途中段階にある人が多いのに対して、27歳では一定のキャリア形成がなされ、役職についている人が増える傾向にあります。
一方で、企業は27歳の転職者を、社会人経験5年以上の実績があり、若手で成長の伸びしろが期待できる人材として、経験値と将来性のバランスがとれた人材と認識しており、転職市場におけるニーズは非常に高いです。
27歳の転職では市場ニーズの高さを背景として、現状に満足しない人が「より高度な経験・スキル」「高い役職・給料」「働き方の変化」を求めて転職を行うケースが多くなり、転職者が多い一因となっています。
27歳における転職は、ひとえにキャリアアップや、より良い働き方を選択するための『挑戦』とも言えるでしょう。
27歳の応募者に企業が期待していること
27歳の転職希望者を採用しようとする企業は、応募者に対してどんな期待をしているのでしょうか?
27歳はキャリア採用がメインターゲットになってくる年齢ですが、単に職務経歴だけの評価ではなく、ポテンシャルも含めて評価される年齢です。
ただし、5年以上の経験を持つ27歳では、より経歴の内容を重視する傾向が強まってきます。ここでは企業が、27歳で転職を希望するあなたに期待していることを解説します。
ポテンシャル
27歳になると、未経験領域への転職は減少し、キャリア採用がメインターゲットになりますが、キャリア採用であってもポテンシャルとして成長の可能性を評価してもらえる年齢です。
過去の職歴や業界での経験、スキルを持っていることが期待される一方で、ポテンシャルに関する以下のような要素も評価する対象になります。
項目として挙げると多岐に渡り、企業によって重視するポイントも異なりますが、実際には採用面接での受け応え、職務経歴のヒアリング、経験からの学び、感じたことなどの内容から総合的に評価されるのが一般的です。
ポテンシャルとして評価する主な項目
評価要素 | 項目 | 内容 |
能力 | 資格 | 業務に関連する資格を取得しており、関連して知識を体系立てて理解していること。 |
IT知識 | インターネットやITに関する基礎的な知識を持っていること。 | |
英語力 | 英語が理解できること。(外資系では必須ですが、日本企業でもビジネスのグローバル化が進んでおり、英語力が求められることもありえます。) | |
取組姿勢 | 協調性 | 仕事はチームで協力して進めることが多いため、チームワークを大切すること。相手を尊重し、協力して仕事に取り組むこと。 |
コミュニケーション力 | 自分の意見を適切に伝えたり、相手の意見を理解し、協力して仕事を進めることができること。 | |
リーダーシップ | 協調性、コミュニケーション力に加えて、リーダーシップを発揮できること。 | |
柔軟性 | ビジネス環境の変化が激しいことから、新しい環境に適応し素早く学び、変化に適応すること。 | |
責任感 | 自ら考えて行動し、責任を持って仕事に取り組めること。 |
戦力としての能力
企業は、27歳の経験5年以上の応募者に対して、即戦力として活躍できる能力を持ち合わせていることを期待しています。
また、組織への貢献意識として、自社のビジョンや目標に向かって活動できる人材となりうることも期待しています。
個人の成長だけでなく、企業やチームの成長に対しての貢献も求められることが多く、リーダーシップやプロジェクトマネジメント経験がある場合、アピールポイントになります。
営業職であれば、月間MVPなどの社内表彰歴等、客観的な評価を入れてアピールすると効果的です。
何よりも、企業に「即戦力人材」であると納得させることが大切です。
そのためには企業分析や職務経歴書の作成など、経歴の棚卸しを行い、アピールポイントを強調できるように準備をしっかりと行うことが必要です。
自己管理能力
27歳では仕事の中核メンバーになっている人も多く、自己管理能力がとても大事です。
関わりを持つ仕事が増え、関係者が多くなるにつれて、以下のような理由で自己管理能力の重要性が高まります。
- 一定の業務経験があるため、自己責任で業務を遂行する必要がある。
- 組織変更などで、仕事のスタイルや働き方が変わる場合もあり、そのようなときに効率的な時間の使い方、目標管理を行う必要がある。
- 多くのプロジェクトや、自らのタスクを抱える状態の中では、プロジェクトの進捗状況や優先順位を把握し、適切な行動を選択する必要がある。
- 関わっている仕事の関係者が多い場合、自分自身の時間やスケジュールを把握し、関係者との間で的確な対応を行う必要がある。
仕事においては、ストレスやプレッシャーは少なからず感じるものですが、それをリフレッシュすることも含め、自己管理能力が大事なことと言えるでしょう。
27歳で転職を考えるメリットとデメリット
転職を希望する時、メリットもしくは、デメリットどちらかの部分的なところに気を取られがちですが、転職を行う場合、メリットとデメリットの両面を俯瞰的にとらえる必要があります。
ここでは27歳で転職を行うにあたって、考えられるメリットとデメリットについて解説していきます。
27歳で転職を考えるメリット
ここでは、27歳で転職するメリットについて解説します。
27歳で転職を希望する人は、転職市場において「業務経験」と「伸びしろ」を併せ持つ人材として企業の採用ニーズが高いため、有利な条件で転職できる可能性が高いです。
メリットの内容を踏まえ、転職活動で必要となる自己PR作成の参考にしてください。
キャリアアップのチャンスがある
企業により異なりますが、27歳は一般的に中堅層の域に入り、一定の業務経験とスキルがあるため、転職市場においては採用ニーズが高いです。
そのため、転職によって、より高いポジションや給与の希望が受け入れられる可能性があり、新しい職場でスキルアップする機会に恵まれるチャンスがあります。
新しい職場でチャレンジしたいことや、求める環境など希望条件をきちんと伝えられるようにしましょう。
給与が上がる可能性がある
以下の表のとおり、20代後半の年齢階級(=年齢層)別の転職による給与増減の割合について厚生労働省より示されています。
転職の成否を判断するものではありませんが、転職による給与の増減について、25歳〜29歳の年齢層では、増加した人が46.2%、減少した人が33.0%となっており、減少した人より増加した人が多いことがわかります。
給与を上げることを目的としている人は、転職活動を行うにあたって、入念な準備、転職先の選定を行うことにより、目的を達成するのは不可能なことではありません。
引用:厚生労働省|令和2年転職者実態調査の概況(P18 表13抜粋)
異業種(未経験)への転職も可能
通常、27歳の中途採用では即戦力として、業界での経験年数やスキルレベルが問われますが、まだ未経験の業種・職種への転職も可能です。
現実逃避ではなく、30代を見据えたキャリア形成を目的とした未経験領域への転職であれば成功の可能性はあります。
その場合でも、5年以上の経験から、新しい職場で活かせるところはアピールできるようにしておきましょう。
27歳以降、キャリア採用重視の傾向が強まっていくため、もし、未経験領域への転職を考えているのであれば、早めの行動をおすすめします。
27歳で転職を考えるデメリット
ここでは、27歳の転職におけるデメリットについて解説します。
転職を志す人にとってデメリットのことを考えるのはネガティブなことと感じてしまうかもしれませんが、職場環境を変えるにあたってはデメリットにも目を向ける必要があります。
デメリットも念頭において、あなたが転職を通して実現させたいこと、取りうる対策をあらためて確認しましょう。
安定性が失われる
27歳で社会人経験5年以上になると、業務をこなすために必要なスキルを身につけ、中核メンバーとして、数名のチームのリーダーを任されている人もいるでしょう。
転職することにより、以下のような安定性が失われることになります。
項目 | 内容 |
スキルセット | 現職で業務を行うために必要なスキルが変わるため、新しいスキルを身につける必要がある。 |
職場の人間関係 | 仕事仲間との人間関係が全てリセットされるため、関係者との関係性を構築する必要がある。 |
給与制度・福利厚生 | 給与面を気にする人は多いですが、福利厚生面は見落としがちです。何気なく利用していたサービスが使えなくなることもあるため、確認が必要。 |
居心地の良さを捨て、成長を求めて転職しようとしているあなたには、心の準備はできていると思います。
新しい職場に慣れるまでの期間があることを理解しておけば、必要以上に恐れることはありません。
焦らず一つずつ課題を乗り越えていけば、理想のキャリア形成、キャリアアップに近づき、人脈も広げることにもつながり、間違いなく成長します。
大事なことは、経験を活かせる職場選びとマインドセットです。
競争相手が多い
これまでお伝えしているとおり、27歳の転職希望者は転職市場において非常にニーズが高く、実際に転職する人が多いため、採用枠が少ない企業へ応募する場合、競争率がとても高いです。
その結果、なかなか内定がもらえないという可能性があります。
同じく市場ニーズの高い25歳、26歳と比較すれば職務経歴が充実しているため、正しくアピールポイントが強調できれば優位に立つことも可能です。
転職活動にあたっては履歴書、職務経歴書、採用面接での自己アピールが重要なポイントになるため、アピールポイントを整理して説明できるようにしておきましょう。
競争相手がいることを意識して転職活動を進めることが何より重要です。
27歳転職の成功・失敗のパターン
短期間で2回、3回と同じ失敗を繰り返さないためにも、成功・失敗のパターンを確認し、失敗するパターンと一致している場合には対策をとり、成功パターンに近づけるようにしておきましょう。
成功するパターン
自己分析ができている
27歳の転職活動を始める上で、自己分析をしっかりと行い、自分自身の強みと弱みを把握することは、転職を成功させるための第一歩と言えます。
なぜなら、自分自身の得意分野や興味のある分野、弱点などを把握することで、それに合った職種や業界を選択することができるからです。
また、自分が得意なことや興味があることに関連する職種を選ぶことで、自然とモチベーションが高まり、仕事に取り組むことができるでしょう。
そのためにも、あなたの具体的なスキルの棚卸しをして、転職活動の目的を見定めることが必要です。
転職先の業界、企業の分析ができている
27歳の転職活動において、応募先の業界や企業の分析を行ったうえで、企業選定している人は成功する可能性が高まります。
なぜなら、転職先の企業や業界について十分に調べることで、あなた自身が本当にやりたいことや目指すキャリアパスなどの目的が明確になるからです。
また、その企業や業界に必要なスキルや知識、市場動向などについても調べることで、自分自身のキャリアアップにつながる情報を知ることができます。
十分な分析を行わず、企業イメージだけで転職すると、期待していた仕事にたどり着けず、後悔することにもなりかねません。
そのようなことを避けるためにも転職を志す業界、企業の分析結果を踏まえて応募企業の選択および、自己分析と同様に転職の目的を見定めることをおすすめします。
前職の成果を自己PRに活かしている
自己PRを作成するときに、前職での成果をアピールすることは、転職成功させるために必要なことです。
なぜなら、27歳で転職活動を行う人は非常に多いため、企業側も多くの応募者の中から、採用面接に進める人を選ぶ必要があり、前職の経歴を並べただけでは、同じ年齢層の応募者との差別化が図りにくいからです。
仕事に有益な難関資格を取得していることや、営業職では売上成績が上位だったとか、チームリーダー、組織マネジメントなどのチームや組織としての成果をアピールすると応募企業の目にとまりやすくなります。
せっかく、自己分析、転職先の業界・企業分析をしっかりやって、応募企業を選択したとしても、企業に選ばれなくては成功に近づけません。
そのようなことを避けるためにも、前職での経歴を成果に関連付けてアピールすることはとても大事です。
失敗するパターン
転職理由があいまい
転職理由は前職での経歴と密接に関係することが多く、企業は、以下のようなことを判断するために、応募者の転職理由を確認します。
- 応募者の信頼性、経歴の一貫性を評価
- 企業の採用意図とのズレがないこと
- 新しい職場環境への適応力に問題ないこと
このとき、転職理由があいまいで応募者と企業の間でミスマッチが起きてしまうと、採用された人だけでなく、採用した企業も目的が達成されず、転職の失敗となってしまいます。
27歳の転職では、ポテンシャルも評価対象となりますが、26歳以下にある未経験採用とは異なって、前職でのスキルや経験が新しい職場で活かせるかどうかが重要な判断材料となります。
前職の経歴を踏まえて応募者が考える今後のプランを確認するために、企業は応募者に対して転職理由を問いかけているのです。
転職理由を考えるときには、これまでの経歴を活かして、何をやりたいか?といった視点で、転職の目的を深掘りすると良いでしょう。
転職先企業の期待に応え切れない
実際に覚悟を決めて、転職したものの転職先企業の期待に応えられないケースは数多くあ
ります。
企業側も新しい職場に慣れるまでに一定期間を要することは理解しており、焦る必要はありませんが、業務をこなすだけでなく、自己啓発など自ら学びとる姿勢も必要です。
期待に応えられない理由として以下のようなことが考えられます。
転職先の仕事仲間とのコミュニケーションをきっかけに、積極的に職場に溶け込むことが重要です。
- 業務内容の理解が追いつかない
- 新しい環境や文化に馴染めない
- コミュニケーション不足や問題解決能力の不足
- 必要スキルの不足
- チームワークやリーダーシップの不足
- ストレス、プレッシャーに対処できない
希望条件が高すぎる
年齢や業界によって年収の相場があり、相場を超えるような希望年収を提示すると、失敗する可能性があります。
27歳では一定の業務経験があるため、職務経歴の内容によっては転職先企業が高い希望条件を受け入れる可能性があり、一概に失敗するとは言えません。
ただし、その場合は、必然的に入社後の期待値の高さに反映されます。
前述の転職先に期待に応えられないケースを参考に、給与の相場を踏まえ、自らが転職先企業へ貢献できることと合わせて、条件設定することが望ましいです。
転職を成功させるためのカギ
転職活動を成功させるために押さえておきたいポイントを説明します。
転職して希望をかなえるためにも確認しておきましょう。
目的を明確にする
この記事の「成功するパターン」「失敗するパターン」でも出てきましたが、27歳で転職活動に入る前に目的を明確にすることが何よりも大事です。
27歳になると、30歳という節目の歳に向けてどうなっていきたいか意識する人が増えてきます。あなたが望むキャリアパスや職場環境、やりたい仕事について改めて考えましょう。
目的を明確にすることにより、転職先の職種、業界、ターゲットになる企業が明確になり、業界によっては、その業界に特化したエージェントを活用して、転職活動を効率的に進められる可能性もあります。
アピールポイントを明確にする
社会人経験5年以上になるあなたの経歴を、漫然と時系列に述べるだけでなく、アピールポイントを意識して説明する必要があります。
27歳の転職ではキャリア採用がメインターゲットになるため、企業側も経歴を重視します。アピールポイントについては経歴に加えて、具体的な成果と併せて説明することが効果的です。
- 仕事に有益な難関資格を取得していること
- 営業職では営業成績が上位だったこと
- 社内の表彰歴
- チームリーダー、組織マネジメントなどのチームや組織としての成果
また、このアピールポイントから応募先企業へどんな価値提供ができるか、さらに深掘りして考えると、説得力のある自己PRが作成できます。
転職支援のエージェントの活用
転職を成功させるためには数多くの気を付ける点があり、転職のノウハウを蓄積したエージェントを活用することは有効な手段と言えます。
エージェントは求人を出す企業とも連携をとり、企業の採用状況・目的を把握しているため、転職活動をしている人の目的が実現できる求人を紹介することができます。
また、自己アピールが苦手という人は、職務経歴からどのような表現をすれば、企業にアピールできるか相談することも可能です。採用面接のときの説明方法も、面接練習を通して事前確認することができ、安心して転職活動を進めることができます。
また、自己アピールや業界・企業分析に不安を感じる人は、転職の進め方、職務経歴の表現方法、企業へのアピール方法も相談することが可能です。採用面接のときの説明方法も、面接練習をとおして事前確認することができ、安心して転職活動を進めることができます。
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今回は27歳で転職を考えている方向けに転職を成功させるための秘訣について解説いたしました。
27歳での転職となると20代前半に比べてハードルが高いのではないかと感じる方も多いかと思いますが、この記事で解説した内容を意識したうえでしっかりと自己分析をしてキャリアビジョンを立てることで、さらなるキャリアアップにつなげることも可能です!
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