「長年勤めているのに給料が低い」「転職すれば今よりもっと年収が増えるはず」といった考えをお持ちの方は多いかと思います。しかし実際は転職後に年収が上がることはほとんどなく、むしろ転職前より下がることの方が多いです。
ではなぜ転職後に年収が下がるのか、今回は転職して年収を上げたい方向けに転職後に年収が下がるパターンが多い理由とそうならない転職先の選び方について解説します。
ぜひこの記事を参考にして自分の年収アップに繋げられる企業を見つけてくださいね!
そもそも転職で年収が上がるのか
転職によって年収が上がる場合もありますが、必ずしも年収が上がるとは限りません。転職による年収アップは、自分のスキルや経験値が高く、企業に求められる人材である場合や、転職先の企業が業績好調で高い給与水準を設定している場合など、条件が整っている場合に見込めます。
しかし、転職後に年収が下がってしまうことの方が多いため、転職活動をする際には注意が必要です。実際のところ厚生労働省の「令和3年上半期雇用動向調査」(参照元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/22-1/index.html)によれば、令和3年1月〜6月に転職した人のうち、65%の方が年収が下がったと答えており、年収が前職より高い企業に転職できるのは3割程度ということになります。
以上の事から現職より年収の高い企業に就職できる例は稀だと分かります。
なぜ下がるのか
ではなぜ年収アップを目的に転職したにも関わらず年収が下がるのでしょうか?
いくつか例を挙げていきたいと思います。
・業界や業種・職種が変わる場合
異なる業界や業種・職種への転職では、前職と比べて年収が低くなることがあります。例えば、営業職から一般事務職への転職や、金融業界から製造業界への転職などがそれに当たり、未経験業界への転職となると今までの知識や経験が活かせないことも多く、結果的に年収は下がります。
・役職が下がる場合
役職が下がれば中小企業から大企業への転職であったとしても年収が下がることがあります。例えば前職でのポジションが部長だった人が転職先で一般社員からのスタートとなった場合、年収が下がる可能性は大いにあります。
前職で部長クラスであった人も転職先では新人という立場になるので役職が下がる可能性自体も高いでしょう。
・勤務時間が異なる場合
待遇が良いと噂の会社に転職しても残業が出来ない、勤務時間が短い会社に転職した場合は前職より年収が下がる可能性もあります。時給単価こそ高いものの、ワークライフバランスはそこまで求めていない!とにかく働きたい!といった方からしたら障壁になりかねません。
・評価方法が異なる場合
会社ごとに独自の人事評価制度が定められていることが多いかと思いますが、前職と転職先の評価制度が違う場合年収が下がることがあります。
例えば、営業職の方で前職ではテレアポでアポイントが取れればインセンティブが支払われていたのに、転職先ではアポイント取得だけでなく契約まで至ってやっとインセンティブが支払われるといった制度だった場合、賞与の単価は高くても回転率が下がり結果的に給与が減るといった事も起こり得るかと思います。
年収の数字だけではなく、評価方法もしっかりと確認しておきましょう。
・年収の交渉をしていない
年収アップが目的で転職したのに年収の交渉をしていなかったというのは考えにくいですが、もししていなかった場合は例え貰ってる給与以上のパフォーマンスを発揮していたとしても相場より低い給与で働かなければならないかもしれません。しっかりと条件交渉はしておきましょう。
年収の上がる転職先の探し方
ここまで転職で年収が上がる可能性は低いこと、そしてその理由に関してお話してきましたが、では前職より年収が高い企業に転職するにはどのような企業を選べばいいのでしょうか。
4つほど例をご紹介します。
・成長段階の企業・業界
年収を上げるためにとりあえず大企業に転職しようと考える方は多いかと思いますが、今すぐ給与を上げたいわけではないのであれば、あえて中小企業やベンチャー企業に転職して会社や市場規模の拡大を待つというのも一つの手段です。また、将来のために転職先で経験を積むというのも選択肢として考えてみてもいいでしょう。
・評価方法が異なる企業
「なぜ下がるのか」(リンク張りつけてもいいかも)という章でもお話ししましたが、評価方法は異なると給与にも大きく影響してきます。インセンティブ制度があるか無いか、ボーナスがあるか無いかだけでもパフォーマンス次第では年収の数字は変わるので、評判サイトでの企業の平均年収だけではなく、その企業の評価方法も確認しておくと良いでしょう。
・これまでの経験を活かせる企業
転職すると大抵の場合は年収が下がるとお伝えしましたが、既に経験を積んだことのある業界や職種であれば、企業に応募するタイミングやスキルの希少性等によっては年収が上がることも大いにあり得ます。現代であればITスキルの需要が高いと言われていますが、今はまだ知名度の低いプログラミング言語を活用した業務の経験者も、数年後には引く手あまたの市場価値になっているかもしれません。
なので現在の市場価値が低いからといってすぐに転職せず少し待ってみてもいいかもしれません。
・未経験業界の企業
未経験業界への転職で年収が上がるパターンというのはあまり聞いたことはありませんが、肉体的もしくは精神的に厳しいと言われる業界であれば年収自体は上がるかもしれません。
ただし頻繁に体を壊したり、精神的に病んでしまう方が頻出するような業界への転職はあまりお勧めしません。
まとめ
今回は「転職して年収を上げたい」「転職すれば今よりもっと年収が増えるはず」といった考えをお持ちの方向けに、実際には転職することで年収はなぜ下がるのか、年収が上がる転職先の選び方についてお話ししました。
転職する場合は年収が下がる場合が多く、その要因として転職先の業界や職種、評価方法が前職と異なるなどの理由を挙げましたが、必ずしも年収が下がるわけではなく、
転職のタイミングや現在の市場規模といったようなポイントさえ抑えれば年収アップを狙うこともできます。
また、今すぐ転職するわけではなく一旦現職で経験を積むというのも一つの選択肢です。
どちらの方が年収アップに繋がるか、についてはぜひ、弊社のキャリアアドバイザーと話して、キャリアビジョンを立てることがおすすめです。
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