コロナ禍以降、採用面接をオンラインで行う企業が増えています。
初めて採用面接を受ける人は対面面接との違いや、オンラインならではのマナーがないのか不安になる人も多いのではないでしょうか？
そこで、この記事では「オンライン面接（WEB面接）とは何か？」「オンライン面接での服装の選び方や照明設定」などについて詳しくお伝えします。
これからオンライン面接を受ける人はぜひ参考にしてみてくださいね。
オンライン面接（WEB面接）とは？
オンライン面接とはパソコンやスマートフォンを使ってビデオ通話で面接を行うことで、WEB面接という呼び方もされますが、この記事では「オンライン面接」という言い方を使っていきます。
昔は面接といえば対面面接だけでしたが、最近はコロナ禍の影響もあってオンライン面接のみで選考を済ませてしまう企業も増えてきました。
まずは、オンライン面接が広まった背景について詳しくみていきましょう。
WEB面接の普及とその背景について
2020年に新型コロナウイルスが広がり緊急事態宣言が発令されたことで、外出して人と会うことが難しくなりました。
そのため、「応募者が面接会場に行って対面で面接すること」ができなくなります。
そこで生まれたのが、Zoom、Skype、Google MeetといったWEB会議システムを使ったオンライン面接です。
これらのWEB会議システムは使い方も簡単で、パソコンやスマートフォンからアプリをダウンロードすれば誰でも使うことができるので、すぐにたくさんの企業がオンライン面接を行うようになりました。
応募者にとっても移動時間がかからないため、1日で何社も面接を受けられるというメリットもあり、オンライン面接の普及率は上がりつつあります。
企業側も面接のために会場を準備する必要がなく効率的に面接が行えるため、コロナ終息後もWEB面接を実施する企業が減ることはないでしょう。
オンライン面接のための適切な服装選び
オンライン面接の時に身につける服装はスーツの方がよいのか、私服でもよいのか迷ってしまいますよね？
では、オンライン面接にあった服装の基本について詳しくみていきましょう。
オンライン環境で適した服装のキホン
オンラインであっても面接には変わりないため、スーツを着用するのがマナーです。
スーツ以外の服装で参加してしまうと「常識がない」といった悪い印象を与えかねません。
スーツやインナー、ネクタイの選び方については、後ほど詳しく解説しますのでそちらを参考にしてくださいね。
また、企業から私服や服装自由との通達があった場合でもスーツを着用するか、ジャケットを着用しておく方が印象がよくなる時もあります。
ただ、企業があえて「服装自由」と言っている場合などは、スーツなどを着用してしまうと、意図を読み取れない人だと判断されてしまうこともあるので注意しましょう。
また、画面から見えないからといって下の服だけ普段着を着るのはいけません。
万が一通信が途絶えたり、音声が乱れたりした時に立ち上がることがあるかもしれないですよね。
トラブルがあっても問題ないように、上下ともに面接にふさわしい服装にしておきましょう。
カメラ映えする色と柄の選び方
面接で着る服装の色や柄は対面面接とオンライン面接は変わらないようにみえますが、実は気をつけるポイントが少し変わります。
オンラインでの服装色味と面接官の印象
オンライン面接では服装の色味が印象を変えます。
明るい色を身に付けると元気でポジティブな印象を面接官に与えることができますし、ネイビーやグレー、オリーブグリーンなどの中間色を身に付けると落ち着いた印象になります。
濃い赤やオレンジ、黄色、ショッキングピンクのような、鮮やかすぎる色は相手の気を散らすことがあるのでおすすめできません。
また、複雑な模様や細かいデザインも画面を通して見ると歪んで見えることがあるため避けた方がよいでしょう。
以上のことを踏まえた上で、オンライン面接に参加する際の服装について、男性と女性それぞれにふさわしい服装を紹介します。
色の印象については男性も女性も共通しているので参考にしてみてくださいね。
男性のためのオンライン面接服装の選び方
ここからは男性のための服装についてみていきましょう。
服装だけでも印象は大きく変わるので正しい知識を得ておくことが大切です。
男性用スーツ、シャツ、ネクタイの選び方
スーツの色はグレーかネイビー、シャツは白を選びます。
ネクタイの色は、面接官に明るい印象を与えたければ、明るい青やパステルカラーを選ぶとよいでしょう。
柄は無地かあまり細かくないストライプを選び、細かい柄や、複雑なデザインは相手の集中を欠く可能性があるのでやめておくのが無難です。
女性のためのオンライン面接服装の選び方
ここからは女性のためのオンライン面接の服装について紹介します。
女性用スーツ、ブラウス、アクセサリーのコーディネート
女性もスーツの色はグレーかネイビーもしくはベージュなど明るく落ち着いた色がよいでしょう。
インナーは白がおすすめで、ブラウスは全体的に明るい色を使うと顔色が明るく見えるので、明るすぎる色は避けましょう。
アクセサリーはできれば身につけない方がよいですが、どうしてもつけたければシンプルなものを選びましょう。
ただ、大きすぎるものや複雑なデザインのアクセサリーをつけると相手の集中を欠く可能性があるため、ピアスやイヤリングをつけるときはゆれないデザインのものにしましょう。
面接中の背景と照明について
面接中の背景と照明はとても重要です。
背景に散らかった部屋が写っているとよい印象を持ってもらえず、照明も暗すぎると表情が暗く見えてしまいます。
そこで、どんな背景や照明にするとよいのか、詳しくみていきましょう。
面接中の適切な背景と照明設定
面接中の背景は壁の前などできるだけシンプルな背景を選び、本人以外のものが映りこまない状態にしましょう。
利用するツールによっては背景を変えられる場合もありますが、面接官に背景を隠さないといけないくらい部屋が散らかっていると疑われる可能性があるため、あまり使用はおすすめしません。
照明は部屋を明るくして、画面に映る表情が暗くなっていないか確認します。
自分は明るい部屋にいるつもりでも、画面で見ると暗く見えることもあるので事前に必ずテストしておきましょう。
自分が思うより1段明るい照明にするのがおすすめです。
照明を変えても画面が暗いときはパソコンの画面設定の明るさを変えるか、可能であればビデオ通話用の照明を用意しましょう。
画面越しの身振りと表情の使い方
まず最初にカメラをどの位置に置くかがとても大切です。
カメラの位置によって面接官の印象が大きく変わってしまうので、ぜひ参考にしてくださいね。
ここからは画面越しの身振りと表情の使い方について紹介します。
カメラを通じた効果的なコミュニケーション技術とは？
カメラが自分の目線に合う位置になるようにパソコンやスマートフォンを設置しましょう。ツールによっては画面が分割される機能がありますが、相手の姿だけが全画面に映るようにし、話をするときはカメラを見て話しましょう。
画面が分割されているときに相手が映っている方を見ていると、相手からは真っすぐ自分を見ていないように映ります。
また、カメラの位置が低かったり画面に映った相手の顔を見て話してしまうと、相手からは伏し目がちに見えるので、自信がない印象を与えてしまいます。
表情が乏しいと相手に話を聞いていない印象を与えてしまうので、話を聞くときはしっかりうなずくとよいでしょう。
また、適度なタイミングで笑顔を見せることも大切です。
そして、面接では身振りや手の動きはあまり過度に行う必要はありませんが、話をする上で身振りや手の動きを使用した方がわかりやすいときは積極的に使って、相手があなたの話を理解するためのサポートになる程度で使うようにしましょう。
オンライン面接における準備
次に、オンライン面接における準備で、カメラやマイクの動作チェック・インターネットの接続を事前に確認しておきましょう。
カメラ、マイク、インターネット接続の最適化
オンライン面接で使用するパソコンもしくはスマートフォンで企業から指定されたツールは、事前に接続不備が怒らないようにテストをしておきましょう。
ツールによってカメラの映り具合が変わりますし、パソコンやスマートフォンを置く角度で映り方が変わりますので、テストで最適な角度を確認しておくのがよいです。
マイクも同様にテストで音量や、声の聞こえ具合を確認しておきましょう。
自分が普段使っているパソコンやスマートフォンでテストしてみて、画質や音質がどうしても悪い場合は転職エージェントで面談ブースを借りてもよいでしょう。
インターネット接続が安定していないとオンライン面接の途中で画像が乱れたり、音声が途絶えたり、最悪の場合は途中で接続が切れてしまうことがあります。
そうならないためにも、接続が安定した場所で行いましょう。
もし家で面接をする時は、同じ家のなかでもつながりやすさに差がある場合もあるので、前もって家のなかの通信が安定している場所を探しておきましょう。
無線ルーターを使っていて通信が安定しないときは、有線LANでつなぐように事前に準備しておくとよいでしょう。
もし転職エージェントを利用していない人は、レンタルスペースやワーキングスペースを利用するのがおすすめです。
面接より前に一度借りてインターネットの通信状況に問題がないか確認するのが望ましいですが、突然借りなければいけないことも多いと思いますので、最低限Wi-Fi評価の高い口コミがあるコワーキングスペースがおすすめです。
オンライン面接成功のための最終チェックリスト
最後に面接を成功させるための最終チェックリストをお伝えします。
面接前の服装、技術、環境の確認をしましょう
面接前に服装の最終チェックを行いましょう。
服装に汚れやシワがないか、袖口がほつれていたり、ボタンがとれていたりしないかを確認します。
オンラインだから細かいところは見えないだろうと思うかもしれませんが、意外と細かいところも見られています。
対面面接と同じくらい身だしなみには気をつけましょう。
企業から指定されたツールが問題なく使えるか、事前に必ずチェックしましょう。
画面の明るさや音量、通信環境、背景に自分の姿以外のものが映りこんでいないか確認します。
もし指定されたツールが使えなかったり、通信環境がよくなかったりした場合は、面談ブースやレンタルスペースなど他の場所を使えるように予約しておきましょう。
まとめ
今回はオンライン面談のマナーや成功のコツについて紹介しました。
オンライン面接も服装についてのマナーは対面面接と変わりませんが、オンライン面接特有の注意点は「通信環境」と「画角・照明」「相手の顔ではなくカメラを見て話す」の3点です。
最近は一次面接をオンライン面接で行う企業も増えていますので、ぜひこの記事を参考に準備してくださいね。
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